artist

大江正彦

 

1965年大阪市生まれの大江正彦は、ダウン症と先天的な重い心疾患があり、幼い頃から「絵を描くこと」が生活の一部となっていた。
12歳から近所の今井祝雄(造形作家)の絵画教室に通うも、養護学校卒業後行き場がなく、26歳の時京都府亀岡市のみずのき寮で行われていた絵画教室で故・西垣籌一(日本画家・教育者)に出会い、絵に向き合う姿勢を叩き込まれる。
1995年、母親のたっての願いに同窓生、恩師が集い、自宅近くに「アトリエひこ」が設立され、以来自宅に加えアトリエでも30年以上にわたり創作を継続している。

初期のアクリルによる動物画では、木炭で引かれた大胆なフォルムに、生き物とじゃれ合うかのようなタッチを重ね、生命の歓びがあふれ出す。やがて両手で長時間描くようになり、絵具はレリーフ状に厚く盛り上がり、素材そのものと戯れるような表現へと展開していく。2023年以降の最近作では、黄色い画面の中央に青い丸が浮かぶ抽象化が進んだ作品を無数に生み出している。