穴瀬生司 ANASE Seiji
1966年生まれ。2009年からYELLOW(泉佐野市)で制作。
躍動的でリズム感のある作品は、線や抽象的な図形が、画面の余白を埋めるように繰り返し描かれたものだ。画面を注視すると、作者の名前に由来する「あ」「な」「せ」という文字が多く潜んでいることに気づく。穴瀬作品を観ていると、「自分の名前を書く」という基本的な社会的行為が、単に記号としてではなく、自分の存在を訴える手段へと変化し、最終的には心地よいリズムを生み出す表現に至っているように感じる。
2017年頃からは、小さな木片にやすりを繰り返しかける彫刻的な創作も行っている。
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